COFFEE COUNTY久留米店を9年ぶりに再訪|旧店舗に4年通った私が見た移転後の変化

COFFEE COUNTY久留米店を9年ぶりに再訪|旧店舗に4年通った私が見た移転後の変化

COFFEE COUNTY久留米店を約9年ぶりに再訪。旧店舗に4年間通った筆者が、2019年移転後の店内、ブラジルのアイスコーヒー、購入したホンジュラスの豆、焙煎機やグラインダーを実体験から紹介します。


目次
  1. この記事でわかること
  2. COFFEE COUNTYについて
  3. 移転後の店内|進化した空間
  4. コーヒーについて
  5. 使用機器について
  6. COFFEE COUNTYの豆が買える場所
  7. まとめ

この記事でわかること

  • COFFEE COUNTY 久留米店の移転後の店内の様子
  • 旧店舗時代との変化・進化
  • ブラジル・ホンジュラスなど取り扱い豆の詳細
  • 使用機器(Mahlkönig・PROBAT・カリタウェーブ)について
  • 久留米でスペシャルティコーヒーの豆を購入できる場所

2026年6月6日、COFFEE COUNTY 久留米店を再訪しました。COFFEE COUNTYは2013年11月に久留米でオープンしたスペシャルティコーヒーの焙煎所です。私は当時久留米に住んでおり、オープン当初から4年ほど通っていました。その後転居して足が遠のき、2019年の店舗移転後は一度も訪れる機会がないまま。今回、約9年ぶりの訪問にして新店舗は初めてとなります。

結論から言うと、店の雰囲気は大きく変わりましたが、豆のクオリティは、私には9年前と変わらず別格に感じられました。ゆっくり話せる焙煎所から、みんなで楽しめる店へ——旧店舗に4年通った私の正直な感想を記録します。

COFFEE COUNTYについて

COFFEE COUNTYは福岡・久留米を拠点とするスペシャルティコーヒーの焙煎所です。当初は久留米店のみで、Roastery(焙煎所)として豆の販売がメインでした。現在は久留米・福岡・東京にも展開しており、九州を代表するスペシャルティコーヒーロースターのひとつです。

COFFEE COUNTY久留米店の外観。バナーが目印

移転後の店内|進化した空間

旧店舗の空間

以前の久留米店は、椅子がほとんどなく、立ち飲みが中心でした。豆を購入するとスタッフの方がコーヒーを淹れてくれ、カウンターで話を聞きながら味わう、イタリアのバールのような雰囲気でした。

当時感じた新しさ

当時、私が購入していた豆は浅煎りが中心でした。豆ごとの華やかさや果実感を引き出すスタイルは、いわゆる喫茶店の深煎りコーヒーとは明確に異なり、当時の私にはとても新鮮に映りました。ワインのテイスティングのように、説明を聞きながら味わっていた記憶があります。

今も続く自分の抽出の基礎

ペーパードリップのコーヒー教室にも参加し、そこで教わった淹れ方は、今でも私の抽出の基礎になっています。

移転後の新店舗は広くなり、飲食できるスペースが設けられており、スイーツや惣菜の販売も行っています。コーヒー器具や豆の販売コーナーも充実しており、デートや友人同士での来店にも使いやすい空間になっていました。訪問時はスタッフの方が6名ほどおり、お客さんも多く賑わっていました。

訪問時は店内が賑わっており、以前のようにスタッフの方とゆっくりコーヒーについて話すのは難しそうでした。ただ、それはCOFFEE COUNTYの豆のクオリティが多くの人に認められ、事業が成長した結果でもあります。

旧店舗と現在の比較

項目旧店舗時代の印象現在の店舗
空間コンパクトで立ち飲み中心広く、飲食スペースあり
楽しみ方豆を買い、スタッフと話しながら試飲コーヒー、スイーツ、惣菜、ランチも楽しめる
雰囲気コーヒー好きが深く学べる焙煎所友人・家族でも入りやすい複合的な空間
自分の感想ゆっくり話せる距離感が魅力多くの人が楽しめる店へ進化

店内の器具棚(左)と、ドリッパーやサーバーが並ぶ棚(右)

豆の陳列カウンター

コーヒーについて

ブラジルをアイスでテイクアウト

この日はナチュラル精製のブラジルが気になったのと、外が暑かったのでアイスコーヒーを豆購入後のサービスコーヒーとして注文しました。

Brazil / Fazenda Caxambú / Fermented Natural

項目内容
農園名Fazenda Caxambú(カッシャンブー農園)
生産者Carmen Lucia Chaves de Brito
生産地域Tres Pontas, Sul de Minas(南ミナス州)
標高930〜1,150m
品種Catuai Vermelho(レッドカトゥアイ種)
精製Fermented Natural(発酵後非水洗式)
ローストLight roast(浅煎り)
フレーバーPineapple, Plum, Mandarin Orange, Cacao, Dates, Bright Acidity, Juicy, Brown Sugar, Long Aftertaste

実際に飲んでみると、Fermented Naturalながら発酵感はあまり感じられませんでした。フルーティーな柑橘系の印象が前面に出ており、ローズヒップティーのような軽やかさもありました。アイスでも果実感が鮮明に感じられ、すっきりとした甘さと長い余韻が印象に残る、暑い日に心地よい一杯でした。発酵プロセスがコーヒーの風味に与える影響については、PHILOCOFFEAのコロンビアを飲んだ記事で詳しく書いています。

購入した豆|Honduras Maura Pineda K7 Washed

Honduras / Maura Pineda / K7 Washed

項目内容
生産者Maura Pineda(マウラ・ピネダ)
農園名Piedras Amarillas(ピエドラス アマリーヤス)
生産地域Los Andes, Las Vegas, Santa Barbara
品種K7(カシエテ)
標高1,580m
精製Washed(水洗式)
ローストLight roast(浅煎り)
フレーバーNavel Orange, Plum, Black Currant, Cherry, Tartaric, Juicy, Smooth, Honey, Earl Gray

この日は思い入れのあるホンジュラスが売っていたので、購入しました。私には、ホンジュラスのコーヒーに特別な思い入れがあります。以前、札幌のいわい珈琲で購入したモゴラ(Mogola)農園の豆の、丸みのある甘さとコクに衝撃を受けました。ブラックコーヒーが苦手な友人に出したところ、「これなら飲める」と喜ばれたこともあり、それ以来ホンジュラスの豆を見つけると気になります。

焙煎度はCOFFEE COUNTYらしく浅煎りでネーブルオレンジのようなジューシーな柑橘、プラムや黒スグリなどの果実感が引き出されており、それに加え蜂蜜のような甘さが重なる一杯でした。

後日、自宅で豆を開封してまず驚いたのは香りの強さでした。自家焙煎をしている身として豆をつい観察してしまうのですが、焙煎は驚くほど均一で、欠点豆もほとんど見当たりません。しかも時間が経っても香りの強さが持続していて、どうすればこんな焙煎ができるのかと不思議になるほどです。妻にどの豆か伏せて淹れて出してみたところ、「えっ、このコーヒーどこの?美味しい」と。ブラインドでも伝わる、さすがCOFFEE COUNTYという結果でした。

購入したHonduras Maura Pineda K7 Washedの豆パッケージ

使用機器について

Mahlkönig グラインダーとPROBAT焙煎機

カウンターにはMahlkönigの電動グラインダーが置かれていました。プロ向けの業務用グラインダーとして世界的に知られているブランドです。焙煎機はPROBATを使用しています。

カウンターのMahlkönig電動グラインダーと、RWANDA COFFEE CHALLENGE 2024のトロフィー

カウンター横には「RWANDA COFFEE CHALLENGE 2024 Roasting Competition 1st」のトロフィーが飾られていました。この企画では、10のロースターが同じルワンダ産コーヒーを焙煎し、社名を伏せたブラインドカッピングで比較されました。その中でCOFFEE COUNTYが優勝しています。素材が同じだからこそ、焙煎技術の違いが表れた結果といえそうです。

グラインダー販売コーナー

店内にはグラインダーの販売コーナーも設けられており、以下の6機種が展示されていました(価格は2026年6月訪問時の店頭表示価格で、表示のあったもののみ記載しています)。

  • TIMEMORE C5 GRINDER
  • TIMEMORE Whirly 01S(¥19,400)
  • Varia EVO Hybrid Grinder(¥39,600)
  • LAGOM mini 2(¥75,900)
  • LAGOM casa(¥110,000)
  • Fellow Ode Brew Grinder Gen2(¥59,400)

コーヒー豆を購入しながら自宅用のグラインダーも選べる充実したラインナップです。

中でもLAGOMはOption-O(オプション・オー)というオーストラリアのブランドで、均一性の高い挽き目と挽き残りの少なさが特徴です。LAGOM casaは、粉の残留を抑えるよう配慮された設計を特徴としています。唐津のコーヒースタンドshukubaでも同ブランドのグラインダーが使われており、スペシャルティコーヒー店で存在感を高めているブランドなのだと感じました。

グラインダー販売コーナー

カリタウェーブでの抽出

店頭のドリップではカリタウェーブが使われていました。訪問後に確認した商品ページにはカリタウェーブでの淹れ方の動画が貼られており、浅煎りの豆をカリタウェーブで抽出するレシピが公開されています。見てみると、旧店舗時代に私が教わった方法とは蒸らし時間など細かな部分が変化しており、抽出方法も更新され続けていることが分かりました。

COFFEE COUNTYの豆が買える場所

久留米店、福岡市内のFukuoka・stock、東京店のほか、熊本市内のT-FLOWERS GIFT&CAFEでも、COFFEE COUNTYの豆の入荷実績があります。入荷状況は変わるため、来店前に同店のInstagramなどで確認してください。またオンラインショップでも購入できます。

余談ですが、先日自家焙煎したコーヒーを友人へのギフトにした際、「打倒COFFEE COUNTY?」とジョークを言われたことがあります(その様子はこちらの記事で紹介しています)。地元のコーヒー好きにとって、それだけ特別な存在だということなのだと思います。

まとめ

COFFEE COUNTY 久留米店

  • 住所:〒830-0018 福岡県久留米市通町102-8
  • 営業時間:10:00〜18:00
  • 定休日:火曜日
  • アクセス:西鉄久留米駅から徒歩約10分
  • 購入方法:直営店・公式オンラインショップ
  • 熊本での取扱実績:T-FLOWERS GIFT&CAFE(入荷状況は要確認)

※営業時間・定休日は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

移転によって店の雰囲気は大きく変わりましたが、豆のクオリティは以前と変わらず確かです。Rwanda Coffee Challenge 2024焙煎部門1位という実績が示す通り、スペシャルティコーヒーへのこだわりは一貫しています。久留米でスペシャルティコーヒーの豆を購入するならCOFFEE COUNTYは外せない一軒です。