コーヒーの種を植えてみた|オーナーの木から採れた種で種まきに挑戦

コーヒーの種を植えてみた|オーナーの木から採れた種で種まきに挑戦

南阿蘇・後藤コーヒーファームのオーナーの木から採れた種を、6月に種まきしてみました。実と種の分け方、用土ホープ3号、植える深さや向き、水やりのコツまで、初挑戦の記録を正直にまとめます。発芽までの目安も紹介。


※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。紹介しているのは、実際の種まきで使った道具と、それと同等でネットでも手軽に購入できる商品です(私が使った現物そのものとは異なる場合があります)。

自分のコーヒーの木から採れた、たった一粒の種。これは果たして芽を出すのでしょうか。収穫でも焙煎でもなく、「種まき」から始めるコーヒーの記録です。今回は農家の方に手伝ってもらいながら、6月頃に初めてのコーヒーの種まきに挑戦しました。

この記事でわかること

  • オーナーの木から採れたコーヒーの種を、自分で種まきしてみた一部始終
  • 種の準備(実と種を分ける・乾燥)から、用土選び・ポット準備・種まき・覆土までの手順
  • 種を蒔くときに迷ったポイント(向き・深さ・水に漬けるかどうか)と、その判断
  • 発芽までの期間や、農家の方・後藤さんから教わったコツ

※先に正直にお断りしておくと、「コナコーヒー」は本来ハワイ・コナ地区産のコーヒーを指す呼び名です。この記事で扱うのは、後藤コーヒーファームにある〈コナ由来のコーヒーの木〉から採れた種であって、ハワイ産の「コナコーヒー」そのものではありません。品種や系統については確認できていないため、本記事では「コナ由来のコーヒーの木」と表現しています。

きっかけ — オーナーの木から採れた種を、自分で育ててみたい

私は後藤コーヒーファーム(南阿蘇)でコーヒーの木のオーナーをしています。オーナー契約の経緯はこちらの記事に詳しく書いています。今年、そのオーナーの木の一本である「コナ由来のコーヒーの木」から実を収穫することができました。

せっかく自分の木から採れた種です。「これを蒔いたら、芽が出るんだろうか?」——そう思ったら、もう試してみたくなりました。木から杯まで。その一番はじまりである「種」から、ゆっくり育ててみる記録です。

種の準備 — 実と種を分け、実はカスカラに

まずは収穫した実から種を取り出します。コーヒーの実(コーヒーチェリー)は、果肉の中に種が入っている構造です。実を割ると、向かい合った二粒の種が出てきます。(まれに、1粒だけの丸い種「ピーベリー」になっていることもあります。)

取り出した種は、そのまま種まき用に。果肉のほうは捨てずに「カスカラ」にしました。

収穫した実と種・横並び

種は、水洗いしたあと常温で乾燥させて保管していました。今回はこの乾燥させた種を使います。

実の断面・乾燥させた種

用土選び — JAの「ホープ3号」を使用

種まきは、知り合いの農家の方に手伝ってもらいました。「コーヒーの種を扱うのは初めて」とのことでしたが、普段から発芽(育苗)に使っている土を使わせてもらうことに。JAで購入した ホープ3号 という育苗用の床土です。ココナッツピート入りと記載がありました。

気になったのがpHです。コーヒーの木は酸性寄りの土を好むと聞いていたのですが、ホープ3号はpH 6.0〜6.5と記載があり、弱酸性。条件としては合っていそうだと感じました。肥料成分は1Lあたり N:150 / P:1500 / K:150(mg)と表記。実際に触ってみるとふかふかしていて、「これなら根が伸びやすそう」という印象でした。

なお、ホープ3号はJAでの取り扱いで、ネットでは手に入りにくい資材です。家庭で手軽に種まきを始めるなら、粒が細かくて小さな種でも蒔きやすい「花ごころ さし芽種まきの土」が、ピート系・弱酸性〜中性という性格が近くおすすめです。実際に使ったものとは違いますが、同等品として参考になります。

花ごころ さし芽種まきの土 2L

花ごころ さし芽種まきの土 2L

ホープ3号 表面・裏面のpH表記

※実際に使ったのはJAのホープ3号です。上記リンクは家庭で入手しやすい同等品です。

ポットの準備と土詰め

ポリポットに、先ほどの土を詰めていきます。袋から直接ザッと入れていく感じです。今回は12個蒔くことにしました。

ポリポットとトレーは農園で借りた業務用のものを使いました。実際に使ったものとは形が違いますが、家庭で手軽に揃えるなら、蓋・透明カバー・通気口付きの12穴育苗ポット(トレー一体型)が便利です。

predolo 12穴育苗ポット 透明カバー付き

predolo 12穴育苗ポット 透明カバー 蓋付き 種子トレイ 保湿・保温 プラグトレイ 通気性

空ポット→土入れ→土詰め完了→アップ

コーヒーの種まき — 深さ・向きで迷った話

植える深さ

農家の方いわく、植物の種は「だいたい第一関節くらいの深さ」に植えるのが普段のやり方とのこと。コーヒーの種にもそれを適用し、指で軽く穴をあけて種を置きました。

種の向き(ここが一番迷いました)

通常、芽が出る方を上にして植えるのが良いそうです(球根なら尖っている方を上に向ける、というように)。ところがコーヒーの種は、どこから芽が出るのか、見ただけでは分かりませんでした。

そこで今回は「横向き」に置くことに。あとから調べてみると、ネットでは「割れ目(平らな面)のある方を下にする」という情報が多く見られました。結果的に、私が置いた向きはこれに近く、結果オーライだったかなと思っています。

種を1粒置く→各ポットに配置→覆土してならす→覆土・水やり後

種を水に漬けるかどうか

種まきのとき、農家の方から「植物によっては種を一晩水に漬けることもあるけど、コーヒーの種はどうなんだろう?」と聞かれました。ただ、私は後藤さんから「水に漬ける」とは聞いていなかったので、漬けずにそのまま植えることにしました。

あとからネットで調べると、「水に漬けると発芽率が上がる」という記事も見かけました。とはいえ今回の種は採れたばかりで新鮮なので、水に漬けなくても大丈夫なのではないか——そう考えての判断です。このあたりは発芽の結果を見て、また振り返りたいところです。

種まき後の水やりと置き場所のコツ(教わったこと)

  • 最初はたっぷり水を。ただし、その後は水が多すぎるとカビが生えるので、乾かない程度に保つ
  • 水やりは穴の小さいジョウロで。穴が大きいと水の勢いで泥が流れて種が出てきてしまうので注意。今回は農家の方のジョウロを使わせてもらいました。実際に使ったものとは違いますが、ハス口(蓮口)の穴が細かいプラスチック製(1〜2L・軽量。新輝合成「トンボ」などのステンレス細穴タイプ)が同等品として扱いやすいです
新輝合成 トンボ じょうろ 4L グリーン

新輝合成 トンボ じょうろ 4L グリーン 590×165×215mm SIK00056

  • 発芽するまでは直射日光を当てない。新聞紙や遮光ネットをかけておいてもよい
  • ポリポットの底が地面に直接つかないよう、トレーに木やブロックを敷いて少し浮かせる。こうすると水捌けが良く、さらに根がポットの穴から外に出てこない(空気に触れると根が出にくくなるのだそう)

発芽までの目安

種まきをしたのは6月頃。後藤さんによると、この時期だと発芽までおよそ40日とのこと。気温が高いなど条件次第では、もっと早く芽が出ることもあるそうです。

正直、コーヒーの種まきは私も農家の方も初めてなので、うまく発芽してくれるかは分かりません。カビや過湿で失敗する可能性もありますし、そもそも発芽しないことも考えられます。そのあたりも含めて、ありのままを記録していくつもりです。

まとめ

  • 6月頃、自分のオーナーの木(コナ由来のコーヒーの木)から採れた種で、種まきに挑戦しました
  • 用土はJAのホープ3号(pH 6.0〜6.5の弱酸性)。コーヒーとの相性は良さそう
  • 深さは第一関節くらい、向きは横置き(≒割れ目を下)、水には漬けずに新鮮なまま種まき
  • 発芽の目安は約40日。直射日光を避け、乾かない程度の水やりで様子を見ます

コーヒーの木を育てる楽しみは、収穫や焙煎だけではありません。小さな一粒の種から始まる時間もまた、「木から杯まで」の大切な一部だと感じています。

続編「発芽編」を予定しています。 芽が出るか、何日かかったか、向きはこれで正解だったか——結果が出たら別記事でお知らせします。